遊星仮面〜敵星人と地球人とのハーフの主人公は、実はここにも一人いた〜原作・脚本：仁田信夫(足立明)、制作：ＴＣＪ(現エイケン) 昭和４１年(1966年)、「ロビン」と同じ時期に放送された白黒ＴＶアニメ。 主人公は正体を隠した孤独なヒーロー。仮面と宇宙空間でも風になびく長い髪とマントの姿が印象的だった。 小学館の学習雑誌に連載されたのに、あまりヒットしなかった不遇のアニメ。でも今になって思い出すと、かなりマニア受けする内容だったような。世に出るのが早すぎたのかもしれない。 |
gorinottoineさんの投稿より(2003/ 9/24) 「遊星仮面」 私の「遊星仮面」記憶は、第１話で父がパイロットの連絡宇宙船が爆破され惑星間戦争が始まり、母が収容所に連行される。 一人でいるピ−ターの所へ、父の同僚？で連絡船の副パイロットのアンドロイドが機能停止寸前ボロボロの状態で現れ、事件の真相と父の形見？のトランク（遊星仮面のセットと思われる）を彼に託す。 最終話、ピネロン星の総統（名前忘れた）と戦うが、本当の黒幕は科学者みたいな副総統（こっちも名前忘れ）であり、彼の陰謀でピネロンも地球も踊らされていた。 遊星仮面が副総統を倒し、総統を助け、肩を貸したとき、彼が「遊星仮面、私を助けるのか！」 ４０年ちかくたっても覚えています。（と、書いておいて記憶ちがいだったらスミマセン） |
．．．謝る必要はないですよ(笑)。よく覚えておられたと感心いたします。 ちなみにピーターの父親は地球人ヨハンセン、母親はピネロン星人のマリア、地球人のヒロインのリンダ、その父親のソクラトン教授。 ピネロン星の総統の名はホイヘンスでした。副総統の名前は結局わからず。 (追記：黒幕の科学者の名前は「イモシ博士」でした。) 私の「遊星仮面」における印象は「孤独」。 主人公が地球人と敵星人とのハーフで、父は殺され、母は強制収容所に送られ．．．だけでも十分悲劇的なのに、二つの母星を持つ身の上で、それゆえに地球防衛軍の管轄下にもはいれず、ひとりぼっちでゲリラ戦。 仲間も無し。理解者も無し。素顔にもどれば差別され迫害される立場．．．。 子供向けアニメにしては暗すぎやしませんか？ 主人公が敵星人とのハーフである点はロビンと同じ。ただし、あまり悩まなかったように見えるロビンに対し、ピーター(遊星仮面)は差別を受けたり二つの星の板挟みで、かなり悩んだ様子がうかがえます。 しかし、ネットで検索をかけると「仮面のヒーローが悪い宇宙人から地球を守る、単純な勧善懲悪モノ」なんて解説されているところが結構多いです。これを見た時幼かった子にはこの悲劇が理解できず、一方理解できる年齢の子は現在インターネットに縁が薄い年代になってしまったってことらしい。 ．．．まさに「悲劇のヒーロー」だわ。 「戦争やめろ！」は主題歌の最初の言葉。敵を倒すのではなく、戦争を止めさせるのが遊星仮面の使命。 ＳＦ的にはツッコミ所が満載なのは「遊星仮面」も「ロビン」と同様だけど(笑)、そのテーマの持つ深さも、実は同様かもしれません。 |
gorinottoineさんの投稿より(2003/ 9/24) 書き忘れてしまいました。 最終話、地球に戻った遊星仮面は、ヒロインのリンダとその父の前で力尽きて倒れ込み、仮面が外れる。 「ピーター・・・！」と、驚くリンダ。 次のシーンでは、護送車からおりてきた母と元気になったピーターが抱き合い、終わり。 昔のテレビマンガは淡白です。 （これは私の記憶だけで書いていますので違ったらごめんなさい） |
| 追記(2009/1/2)(2009/1/19) 最終回の戦闘の後で遊星仮面は自ら素顔をさらしたようです。その後のピーターの晴れ晴れしい場面もあるもよう。 放送と同時に雑誌に掲載されたマンガも最近になって発売されていますが、それを読むとgorinottoineさんのご投稿のはマンガ版とアニメが混同されているみたいです。 詳しい内容については専門サイト 遊星仮面 (管理人OHYABUさん)をご覧下さい。 近年「遊星仮面」は衛星放送などで何度か全話放映され、それによってこの作品もだんだん知られて(思い出されて？)きているようです。今ではネット検索かけると、とてもたくさんのサイトがヒットする作品になりました。 我が家では衛星放送が見られないのでホント残念！！一日も早いＤＶＤ化とネット配信が待たれます。 追記(2013/10/6) 遊星仮面は２０１３年７月にＤＶＤ−ＢＯＸになりました。 |