アニメぶろぐなＢＢＳ・過去ログ

アニメぶろぐなＢＢＳ・過去ログ－その４６９

	(スレＮｏ．１２２８の続き) 20845 名前:管理人・うる妻投稿日:2016年05月25日 (水) 15時44分昨日、「ひとみ」の事故の報告書がネットに上がっていたので読みました。で、頭を抱えたところでした。いえ、専門用語が難しすぎるとか、そんなことじゃないです。あまりに基本的なミスだったので．．．でも、そんな恥ずかしいミスを具体的にちゃんと公表してくれた点はよかったと思います。隠したら宇宙ファンの人たちは失望して離れてしまったかもしれませんから。 20846 名前:管理人・うる妻投稿日:2016年05月25日 (水) 16時03分とどめを刺してしまった姿勢制御用スラスタのコマンドのミスは「プラスとマイナスを間違えて入力した」でした。入力したのはメーカーの新人の人だったそうです。仕事の引き継ぎがちゃんとされておらず、そこにマイナスを入れてはいけないことを知らなかったということでした。で、そんな大切なコマンドなのに、新人がやった仕事なのに、誰もチェックしなかったのです。そもそもこういう場合にチェックするという取り決めすらなかった様子です。結果、マイナスとマイナスの数字が重なったためにプラマイゼロにならずプラスになり、スラスタ吹いて回転を止めようとすればするほど加速することに．．．。こりゃ、メーカーの人を責められないわ。完全に組織の問題ですから。つか、それ以前の「仕事」に対する姿勢の問題かも．．． 20847 名前:管理人・うる妻投稿日:2016年05月26日 (木) 11時09分６月１２日の「はやぶさ」イベントのうち、玉手箱弁当試食会の方は、申込初日の朝の時点で満員御礼となりました。（＠.＠；) トークライブも残席わずかだそうです。参加したい方は今すぐ電話を！！こちらは順調でなにより！！ 20848 名前:管理人・うる妻投稿日:2016年05月26日 (木) 11時10分けど「はやぶさ２」も「ひとみ」と同じ姿勢制御ソフトを使っているんですよねえ．．．この前の記者会見でエライ人が「担当にチェックするように伝えた」と言っていたけど、ちゃんとチェックしたのかの確認はしていなかったみたいでした。この際、ちゃんと確認しておいたほうがよくないかい？ファンの人も絶対に心配していると思うんだけど。相模原は元々が東大の研究所なせいか、自由な雰囲気(ある意味ルーズとも)が魅力なんですが、ここにきて「ルーズ」の弊害の方が大きくなってしまったような気もしています。 20849 名前:管理人・うる妻投稿日:2016年05月26日 (木) 11時58分あと、成果を急ぎすぎな点も気になります。「ひとみ」はまだテスト運用中でした。本来いろいろいじって不具合を見つけて本番に備える時期のはずなのに、観測を優先するあまり対処する時間をケチって、スタートラッカの不具合に目をつぶっていたみたいです。小さな機体に不釣り合いなほどたくさんの観測機器を持たされて火星に送られようとしていた「のぞみ」。彼女の死は、成果の優先しすぎというバランスの悪さが大元にあったはずなのに、この教訓が生かされていないんじゃないか。欲をかきすぎ＆油断しすぎて失敗した。「ひとみ」の事故の報告書を読んでそのように感じました。 20850 名前:管理人・うる妻投稿日:2016年05月26日 (木) 12時17分もう少し宇宙の話が続きます。といっても、マンガとアニメがらみのことですが。 ★ムッタ達と一緒に宇宙へ行こう！ドリームアートロケットプロジェクト小山さんの公式サイトより “平成28年度中に打ち上げ予定の、「ひまわり9号機」を乗せたH?ⅡAロケット。たくさんの人の夢と希望が込められたこのロケットに、小山さんが描いた『宇宙兄弟』の描きおろしイラストが、モチーフとしてペイントされる事になりました！” http://koyamachuya.com/news/11961/ 少女のセリカさん、なんかワイルドすぎる！！(^_^;) 真ん中辺左のメガネとケンジの上と右上の金髪は誰だ？？ 20851 名前:管理人・うる妻投稿日:2016年05月26日 (木) 13時03分ちなみにマンガ「宇宙兄弟」は、実質「宇宙兄」になってます。弟、どこいったーーー！！ (見つかった時にはオリガと結婚していて子供がいたりして．．．) ★宇宙戦艦ヤマト2199の続編に登場するアンドロメダのビジュアルが出た！．．．という噂を聞きました。でも調べても出てきません．．．何かわかったらお知らせします。 20852 名前:礼院坊投稿日:2016年05月26日 (木) 20時24分＞（ＭＳ社は）巨大企業になって、自分は神様だと勘違いしちゃったのでしょう、たぶん。中小企業だった頃はお客様のほうが神様だったと思うんですけどね。いつの日か会社が衰退したときまたそのことを思い出すでしょう。それにしても早いとこ法整備しないといけませんね、やってることがハッカーと同じじゃないですか。いくら自分の会社で作った製品だからといって、顧客の家に勝手に忍び込んで古い製品と取り換えたら犯罪です。同じことをＯＳメーカーがやっても犯罪にならないというのはどう考えてもおかしい。＞こちらもすばらしい強制っぷりですね千葉市長さんのコンタンは見え透いてました。あまり早く発表すると買い置きの旧袋をみんな使われてしまいますから、ギリギリまで引き伸ばして旧袋をなるべくたくさん売ろうということです。指定袋の変更が「内定」した後もスーパー等で大量に売られていた旧指定袋。それを買っていく何も知らない市民をニヤニヤしながら眺めていたわけなんですよね、あのヒトは。私にはそれが許せません。こっちも法整備が必要かな、指定袋の変更は１年以上前に発表するとか、新旧袋の交換レートは価格比通りにするとか。・・・と、こんなこと法律で規制することじゃないな、常識だわ。呆れて物も言えん！ /ーっー;)a というわけで、私は次回の市長選でモノ言わせてもらうことにしています。＞セキュリティはだいじょうぶなのかしら。いまのとこ千葉市の行政機関がパソコンの問題でトラブったという話は聞いてませんので大丈夫なのでしょう。いっそのことものすごいトラブルが起きて甚大な被害が出て、国際問題にでも発展すればＭＳ社の人たちも目が覚めるかも。巨大企業は責任も巨大だということに早く気付いてほしい。 20853 名前:礼院坊投稿日:2016年05月26日 (木) 20時24分＞（ひとみさんの）とどめを刺してしまった姿勢制御用スラスタのコマンドのミスお聞きして何ともやりきれない思いでいっぱいです。機械に言うこと聞かせるというのは、そんなにも厳密さを要する作業なんですね。人が操縦する宇宙船でしたら「異常回転してるぞ、止めろ」で済むことなのに。取り返しのつかないミスをしてしまった新人の人も気の毒です。責任を一人で背負い込まなければいいのですが。大事なコマンドなのにチェックを怠ったのですから、これは組織全体の責任として見るべきでしょう。 20854 名前:管理人・うる妻投稿日:2016年05月27日 (金) 09時02分おはようございます。今日は朝から雨。寒いです。ここのところ気温の変動が大きいせいか、体調がすぐれません。昨日は１０時前には寝てしまいました。やらなきゃいけないことが溜まってしまっています。けど！明日は「flowers」７月号の発売日です。４０年ぶりにエドガーやアランと再会できる日なのです。これを励みに今日一日を生き抜こうと思っております。 (鼻水が止まらん～～～) 20855 名前:管理人・うる妻投稿日:2016年05月27日 (金) 09時33分礼院坊さん千葉市は特に問題なく動いているようですね。市のコンピュータシステムが無事でよかったです。(≧∇≦) ＞ギリギリまで引き伸ばして旧袋をなるべくたくさん売ろうということです。二重に買わせようって魂胆なんですね。しかしせこいなあ。＞というわけで、私は次回の市長選でモノ言わせてもらうことにしています。欲をかきすぎ＆油断のしすぎ(市民をナメてる)な組織やヒトには反省してもらわねば！！ 20856 名前:管理人・うる妻投稿日:2016年05月27日 (金) 10時03分＞＞（ひとみさんの）とどめを刺してしまった姿勢制御用スラスタのコマンドのミス＞人が操縦する宇宙船でしたら「異常回転してるぞ、止めろ」で済むことなのに。「ひとみ」の場合は「ブレーキ」のボタンが「アクセル」にすり替わっていたんです。有人宇宙船の場合でも、これはヤバいでしょう。そうならないように事前にチェックとテストするものです、普通なら。どこの会社が新人にさせた仕事をそのまま通すんだよ！先輩がチェックすべきだろ！！「ブレーキ」と「アクセル」なんていう重要なものならなおのこと！！！＞これは組織全体の責任として見るべきでしょう。完全にそうです。 (実は心配してるんですよね、この新人さん、責任感じて委縮してるだろうって．．．。あと、プロマネの先生がまったく表に出てこないのが気になっています) 20857 名前:管理人・うる妻投稿日:2016年05月27日 (金) 10時25分遅くなってしまいました。アニメ「精霊の守り人」第４話「トロガイの文」、視聴感想いきます。意識のないバルサはタンダ(実質恋人)に背負われ、小屋に運ばれていきます。一方、タンダの師匠である呪術師トロガイは水の民と会話を試みていました。水の民はこの国が旱魃に見舞われると忠告したもよう。それは手紙に書かれ、トロガイの命を狙った帝の狩人(アッサリと返り討ちにされる)によって都に運ばれることになりました。都では火事で死んだことになっているチャグムの葬儀がおこなわれていました。父の帝は何としても息子を葬るつもりなようです。チャグムの教育係だったシャガは、師匠の聖導師に命じられて旱魃を回避する方法を探ることになります。それはチャグムにとりついた水妖の退治方法解明に繋がることでもありました。バルサの怪我はタンダの手当てのおかげで回復しつつありました。しかしチャグムに宿った水妖の方はタンダの手には負えません。師匠のトロガイなら．．．というところに、導かれるように当の本人が小屋にやってきました。「タマゴ～～～！！！」 20858 名前:管理人・うる妻投稿日:2016年05月27日 (金) 10時39分「タマゴ～～」と言われて卵を箸で持ったまま固まってしまったトーヤが良かったです。ところで置いてきた荷物．．．お餅と干し肉と、熊の毛皮は回収できたのかな？トロガイの外見がほとんどジブリ。湯婆婆みたい～～～(≧∇≦) でも当人は「綺麗な花には毒があるんだよ」とサラリ。それを聞かされる狩人、死んでも死にきれない～～～(死なないけど) 水の民はウーパールーパー？？傷の手当のため、大胆に胸をはだけたバルサを凝視してしまうチャグム。すぐに気を利かせたトーヤによって身体向きを変えられてしまいますけど。バルサはチャグムからあんまり異性として認識されていないような？？どっちかというと母親的なものかもしれません。まあ、この世界では30歳の女はもうオバサンで女じゃないんですね。もうじき還暦なワタシなんか、もう死んだも同然だったりして．．．庶民の質素な食事を「おいしい」と言うチャグム。空腹すら知らなかった皇子様なのに、この適応力の高さはすばらしい。病弱な兄の皇子もいい子でしたね。親はクソなのに．．．(￣x￣;）第５話放送は１週空いて６月４日(３日の深夜)だそうです。 20859 名前:管理人・うる妻投稿日:2016年05月27日 (金) 15時43分なんか眠いし鼻水は出るしだるいし身体が妙に熱いし．．．と思ったら喉が痛くなってきた。ふつーに風邪じゃんっ！！！(＞ω＜) 今日も早く寝ることにします。帰りにflowers買えるといいなあ。 20860 名前:豆はんてん投稿日:2016年05月27日 (金) 19時27分お疲れ様です。お具合はいかがでしょうか？土日は、なるべくゆっくりなさって下さい。ご返事は、お気遣いなきよう。では。 20871 名前:管理人・うる妻投稿日:2016年05月28日 (土) 17時52分豆はんてんさんお心遣いありがとうございます。 flowersは今日、買うことができました。明日は一日、家で大人しくしていることにします。 (掃除と洗濯はやらなきゃならないですが)
1229 ▲ 「１１人いる！」レビュー＆感想 20861 名前:礼院坊 2016年05月27日 (金) 20時12分萩尾望都さんのマンガ「１１人いる！」を読みました。「宇宙兄弟」や、JAXAで有人宇宙ミッションをにらんだ閉鎖環境試験が行われた際、決まって話題になったのがこの作品でした。いったいどんな作品なのだろうと読んでみて、納得！宇宙兄弟のアニメで見た、宇宙飛行士選抜のための最終試験として行われた閉鎖環境試験と驚くほどの共通点を感じました。そしてなにより、抜群に面白かったです。舞台は遠い未来の世界。地球人類は銀河宇宙に進出して他の星の異星人たちと共存共栄している時代でした。その宇宙国際社会において、とりわけ高度なスキルを要する宇宙関係のエキスパートを養成する宇宙大学がありました。卒業生はトップクラスのエリートとして将来が約束されます。入学希望者は多く、入試は超難関の狭き門です。何万人という受験生の中から１次２次の筆記試験にパスしたわずか数百名だけが最終の３次試験へ。彼らは宇宙服を着せられ、１０人ずつに振り分けられてそれぞれの「試験場」へと向かいます。試験の内容は現場に到着するまで一切知らされません。物語に登場の１０人の受験生たちは宇宙遊泳して宇宙を漂流する超大型の宇宙船に乗り込むよう命じられます。船内に入ってすぐ、彼らは人数が一人多いことに気がつきます。１０人ずつの組に振り分けられたはずなのに、なぜかそこには１１人いたのです。「誰が１１人目なんだ！！」とたちまち全員がパニックになりますが、みんな宇宙服を着ていて互いの顔を知らなかったので誰が１１人目なのか確認のしようがありません。やがて大学から通信が入り、最終試験が否応なしにスタートします。最終試験のルールはこのようなものでした。・その宇宙船内で５３日間無事に過ごす。達成すれば全員合格。一人でも落伍すれば全員不合格。・自分たちだけで問題が解決できないときは、スクランブルボタンを押せば救助が来て試験をギブアップすることができる。外部との連絡はそのボタンのみ。その宇宙船の船名は「白号」。かつて数千人規模の移民を運んだ移民船のようでした。食料などは十分積んでいて生活に必要なエネルギーも確保されていましたが、航行のための動力は故障しており、さながら幽霊船の様相でした。機関部には鉱物質の細胞を持つ植物「伝導蔦」が繁茂していて嫌な感じです。しかも彼らのうちの一人は受験生ではない１１人目なのです。何が目的か知れませんが、彼は全員を欺いて何食わぬ顔で紛れ込んでいるのです。誰もが互いを疑り合うという疑心暗鬼に陥っていました。そんな孤立無援の状況の中でのサバイバル試験でした。
	20862 名前:礼院坊投稿日:2016年05月27日 (金) 20時15分１０人＋１人の受験生は、さまざまな星系の星から集まった多国籍の若者たちでした。しかも個性豊かなキャラが揃っていました。主人公はタダトス・レーンという１８歳くらいの若者でした。もちろん美形。テラ（地球）星系出身。愛称は「タダ」でした。彼は勘が鋭く、船内に仕掛けられていた爆発物の位置や船内の備品の格納場所を探り当てたりするなどして仲間たちの窮地を何度も救います。ために疑り深いメンバーから「１１人目ではないか」と疑われることもしばしばでしたが。タダは、実は幼いとき両親とともにこの白号に乗ったことがありました。その際船内に疫病が流行って大勢の人が死に、そのショックからか当時の記憶をなくしていたのでした。しかしその混乱の中でタダは辛うじてワクチンの接種を受けることができ、病厄の難から逃れていたのでした。そのタダにやたらと興味を持ってなれなれしく接してきたのがフロルベリチェリ・フロル（愛称「フロル」）。彼（彼女）は美少女顔で身体も華奢で、自己紹介の際誰もが女性だと思いました。しかし宇宙大学の受験資格は男性のみ。そのため皆フロルが１１人目だと疑います。これににフロルは猛反発、「おれは男だ！」「女なんか大嫌いだ！」と息巻いて全員に自分の存在を認めさせます。フロルはなにかとタダの身体と自分の身体を比べたがります。手の長さや肩幅、足のサイズ、皮膚の柔軟性等々・・・タダは「どういう性格してるんだ！？」と面喰いつつも、次第にフロルには気を許すようになります。そして・・・メンバーの一人がシャワー室でフロルのヌードを見てしまったことがきっかけで、フロルが男女同性体の種族であることが発覚します。生まれたときは男女どちらでもなく、一定の年齢になると男女どちらかのホルモンをもらい性が決まるという仕来りの星に生まれたのでした。フロルの星では一夫多妻制で男になれるのは長子だけ。二子以降は女になって嫁に行くのが仕来りでした。フロルは末っ子で女にならなくてはならず、しかもすでに「嫁だくさん」であるかなり年上の男のもとへ嫁がされることになっていました。フロルはそれが嫌で、宇宙大学に合格したら男になってもよいという許可を取り付け受験したのでした。そして、宇宙兄弟の閉鎖試験にもこんな男がいたなと思い出させたマヤ王バセスカ（愛称「王様」）。サバ系に属する故郷の星で若くして王位を継承した王様でした。王様だけあって人の上に立つのが性分らしく、初っ端から皆の取りまとめ役として振る舞います。フロルは彼のそんな態度が気に入らない様子でしたが、ほとんどのメンバーは彼の持つリーダーシップを認めてる様子でした。王様は、やはり支配者の性分なのでしょうか、最初から最後まで「誰が１１人目だ？」ということにこだわり続けました。特にタダに目をつけ疑い続けました。その疑心暗鬼が極限まで増大した結果、終盤ではタダが他のメンバーたちから命を狙われる事態にまで発展してしまいました。王様もやはり美形です。しかし目は細く冷徹な感じ。他のメンバーは皆それぞれ機械に強かったり植物栽培に通じていたり医学の知識があったりと、実践的スキルを身に着けていました。しかしこの王様はどうもそういうスキルには乏しかったようです。彼が持っていたのはリーダーシップのみ。これが彼の弱点だったかな。彼はたとえ合格しても宇宙大学に入学する意思はなく、受験は「腕試し」でした。しかしこの最終試験にパスすることに関しては他の誰よりも強い執着心を見せました。それともう一人、ガニガス・ガグトス（愛称「ガンガ」）。サバ系に属する彼の星には独特の風土病があり住民は短命でした。ガンガは子供の頃風土病対策のために生化学的な改造を施された、一種のサイボーグでした。彼は宇宙医学を学んで風土病の治療法を見つけるために宇宙大学を受験したのでした。体格はがっしりとした大男でしたが常に冷静で思慮深く、タダを一度も疑わなかった唯一のメンバーでした。ばかりか、タダが王様や彼の猜疑心に感化された仲間たちに疑われたときはタダを庇います。終盤、タダの命が危なくなったときは「１１人目はおれだ！」と王様に言い放つシーンもありました。もちろんタダを救うための嘘です。ガンガは王様とは対照的なキャラとして描かれていたなと思いました。以上の４人が「主役」でした。でも他の７人も脇役と呼ぶのは失礼なくらい印象深いキャラばかりでした。問題の１１人目もこの７人の中にいました。彼らも紹介したいのですが、残念ながらスペースの関係で割愛。 20863 名前:礼院坊投稿日:2016年05月27日 (金) 20時16分漂流宇宙船「白号」はある惑星の周りを回っていました。その惑星は大気のない不毛の惑星で、もちろん主星である恒星の周りを回っています。その白号には爆発物が仕掛けられており、最初に起きたその爆発で白号の軌道にずれが生じました。そして主星である恒星との距離が近くなっていきました。１１人のメンバーたちがそのことに気付いたのは５３日間のスケジュールの半ば頃でした。船内の温度が次第に上がって暑くなっていきます。やがてそれが深刻な事態であることに気付きます。機関部に繁茂している伝導蔦が、温度が４０度を超えると恐ろしい伝染病のウイルスを発生させるというのです。予防のためにはワクチンが必要ですがそんなものを作るすべはありません。唯一、幼い頃にその船に乗ったという記憶がよみがえったタダだけがワクチンの予防接種を受けていました。彼らは故障している白号の船内温度調節機能を修理するために必死で取り組みます。しかし再度事故が起こり、しかもそれがタダの作業している場所で起きました。仮にウイルスに感染したとしても予防接種を受けているタダだけは発病しません。このことから、もともとタダを疑っていた王様の疑心暗鬼はついに牙を剥きます。彼が１１人目だ！ワクチン接種を受けたタダの体からならワクチンが採れる！と、全員にタダの殺害を命じます。銃を持ってタダを追うメンバーたち。しかしガンガの機転で王様は冷静を取り戻し、破局は回避されます。実はガンガはウイルスに感染し発病していたのです。しかし子供の頃に故郷の星で施されていた生体改造によって治りかけていました。完治すれば彼の血液からワクチンを採取することが可能でした。全員助かるのです。そして・・・爆発物の爆発で軌道がずれたのなら同じ方法でもとに戻せるはず。とのことで、タダは残ってる爆発物を爆発させて白号の軌道を修正することを提案。さっそくメンバー総動員で白号の所定の位置に大量の爆発物を仕掛け、爆発させて、その反動で軌道の修正に成功しました。白号は恒星から遠ざかり始め、船内の温度は下がっていきました。伝染病の危険は回避され、最終試験は無事終了へ・・・と思ったんですが・・・終了８日前の４５日目、フロルが発病してしまいました。ガンガの血液から採ったワクチンの予防接種が間に合わなかったのです。仲間の命には代えられないと全員一致で（フロルは反対しましたが）スクランブルボタンが押されました。救命艇に収容された彼ら。不思議なことに落ち込んでるものは一人もいませんでした。試験会場だった大学に戻ると、仲間の一人だったグレン・グロフ（愛称石頭）が、自分が１１人目であると皆に明かします。彼は宇宙大学の教官でした。受験生の中に紛れ込んでトラブルを引き起こし、スクランブルボタンを押させるのが任務でした。タダのチームは残り８日でのギブアップでしたが、それは他のどのチームよりも長続きした優れた成績でした。よって全員の合格がグレンの口から告げられました。試練を見事に乗り越えた１０人の若者たちは、胸を張ってそれぞれの未来へ！ 20864 名前:礼院坊投稿日:2016年05月27日 (金) 20時18分同じ閉鎖環境試験を描いた「宇宙兄弟」との比較が目的で読んだ「１１人いる！」でしたが、いちばん印象深かったエピソードは主人公タダと男女両性体のフロルの恋愛（？）でした。特にフロルが発病してスクランブルボタンを押した後のエピソードです。男になるという夢が断たれて沈み込むフロルに「よかったらぼくの星へ来ないか」と優しくプロポーズするタダ。しかし帰還後、不合格と思っていたものが一転して全員合格です。皆歓喜に包まれましたが、タダだけはどこか寂しそう。そうです、合格したらフロルは男になるのです。タダのヨメにはなれません。それでもタダは笑顔を作って療養の床にいるフロルのもとへ「おめでとう」を言いにいきます。そして・・・「おれ、おまえが望むなら女になってもいい」と応えるフロル。ホント、いいシーンでした。(＾ー＾) 「１１人いる」は、閉鎖環境試験を描くためではなくてこのシーンを描くために編み出されたマンガではないかとさえ思いました。最初は「おれは男だ！」とツッパッてガラ悪く振る舞っていたフロルでしたが、タダには初対面のときから好意を抱いていた様子でした。体格比べするなら他にもタダくらいの体格の仲間は何人もいました。きっとフロルの中の半分の女成分がタダを見初めたのでしょう。それにしても受験資格が男だけとは、このマンガが４０年前に描かれたものだということを感じさせます。今では当たり前のように女性宇宙飛行士が活躍していますから。でもこういう時代だからこそタダとフロルのエピソードが成立したわけで、時代的にとてもタイムリーな作品だったと思います。今だとこれは描けないでしょう。マンガを読んだ後、１９８６年に上映されたというアニメ版も探してきて視聴しました。ここでは受験資格に男女の制限なしと変更されていました。でも宇宙服を脱いだ時にフロルを見た仲間たちが「女だ！」と騒ぐシーンはそのままでした。これはちょっと不自然に感じました。フロルの素性が明かされて以降は、「彼女」が仲間たちに囲まれて楽しく談笑するシーンなどもありました。「“半分”でも女性がいると心が和む」というセリフがあったと思います。これ、よくわかります！ムサい男連中の中に一人女性がいると華になりますから。私の経験でも「紅一点」がいるかいないかでクラブ活動でも仕事でも男どものやる気が全然違ったものでした。たとえ“半分”でもその効果は大きいでしょう。（同じ半分でもあしゅら男爵ではまた違うかもしれませんが）ところで女性の方に質問です。女性ばかりの集まりの中に一人男性がいた場合も、やはり同様の効果はあるものでしょうか？ 20865 名前:礼院坊投稿日:2016年05月27日 (金) 20時20分「１１人いる！」と「宇宙兄弟」の閉鎖環境試験の比較です。まず共通していたのは複数人の共同生活であることと一人でも落伍した場合は全員が不合格になること。そして試験を行う側が受検者たちにとって想定外のトラブルを意図的に仕掛けてきたということでした。それは宇宙兄弟ではグリーンカードでした。そのグリーンカードに相当するものが「１１人いる！」ではまさにその１１人目だったわけです。試験終了後、グレンは「宇宙では何が起きるかわからない。常に１１人目がいるようなものだ」と言いました。これは実に的を射たものかもしれません。萩尾さんは４０年も前によくこのような深い洞察力を持って作品を作られたものです。「１１人いる！」が連載された１９７５年といえばアポロとソユーズが編隊飛行とドッキングの実験をした年です。初の国際宇宙ミッションが行われたとはいえ、日本人の宇宙飛行士が活躍するなんてまだ想像もできない時代でした。宇宙兄弟を見たあとにこの作品を読んで、本当に萩尾さんには敬意を表したいです。もう一つ共通点を上げるなら、宇宙兄弟の「溝口」と１１人いる！の「王様」かな。どちらも気位高くて自分がリーダーでないと気が済まない性格らしく、私の目にはこの二人が大きく重なって見えました。これも私の経験ですが、何名かの人間がグループになると必ずやリーダーシップ取りたがる人がいるものです。問題は本人にその力量があるかどうかなのだが・・・。溝口も王様も各種選考試験を経て最終試験の場に臨んだのですから優秀な人材であることは明らかです。溝口は同室した他のメンバーより一歩抜きん出たスキルを持っていたようでしたが、チームワークという点で落とされてしまいました。彼は終始仲間を信頼することができなかったのでした。仲間を信頼できなかったという点で王様も通じるものがありました。終始「１１人目は誰か？」という疑念が彼の頭から抜けることはありませんでした。この王様、ペーパー試験は優秀だったのかもしれないけど、他のスキル（医学的知識があるとか植物栽培が上手とかメカに強いとか料理が得意とか）は特にないようでした。アニメではフロルから「アンタは国じゃ王様かもしれねえが、ここじゃ実践的知識を何一つ持たねえデクの棒じゃねえか！」と罵られて逆上するシーンもありました。これが弱点だったかなあ、王様の。人の上に立つからにはなにか他の人より抜きん出たスキルがないと厳しいですね。この点は溝口のほうが有利だったはず。 20866 名前:礼院坊投稿日:2016年05月27日 (金) 20時21分宇宙兄弟と大きく異なっていた点は。「１１人いる！」では課題をクリアすれば全員が合格でした。翻って宇宙兄弟では、５人のうち２人だけが合格でした。宇宙兄弟の閉鎖試験では、仲間はライバル同士でもあったわけです。なので溝口などは「ポイント制」などを打ち出してなんとか自分が他の者より前に出ようとしたのでした。「１１人いる！」のほうは仲間じゃないヤツが一人紛れ込んでて、もしかしたら敵かもしれないけど、とりあえず全員が運命共同体でした。しかも宇宙兄弟と違って命もかかってました。宇宙兄弟の閉鎖環境試験は安全が保障されていましたが、１１人いる！のほうは現実の宇宙が試験会場。死の危険と隣り合わせでした。危険と隣り合わせといえば、トラブルおこしてスクランブルボタンを押させるのが目的だった１１人目のグレン。コンピューターの修理中にテレパシーでタダに電源を誤操作させ事故を起こし、ガンガに重傷を負わせてしまいました。あんな危険なことして・・・もしガンガが死んでたらグレンと大学側はどう責任取るつもりだったんでしょ？白号の船内に仕掛けられていた爆発物と伝染病を発生させる伝導ヅタの繁茂は大学側のミスとのことでした。これもなあ・・・タダが１１人目ではないかとの疑心暗鬼から仲間同士の殺し合いにもなりかねない状況がありました。大勢の死傷者が出ていたらグレンも大学側もただでは済まなかったな。宇宙兄弟の溝口と１１人いる！の王様を交換して試験をやらせてみたい気もします。たぶん似たような経緯をたどることでしょう。溝口もここでなら仲間を信頼できたかな。でもこういう人物がいてこそお話も面白くなるのでしょうね。派手なドンパチのない宇宙ＳＦでこれほどのめり込んだ作品は、私は初めてだったかもしれません。 20872 名前:管理人・うる妻投稿日:2016年05月28日 (土) 18時23分礼院坊さん「１１人いる！」のレビューありがとうございます。せっかくの力作なのに、すぐにトピを下げてしまってすみません。同じ作者の作品の話題ということでお許しくださいませ。＞「宇宙兄弟」や、JAXAで有人宇宙ミッションをにらんだ閉鎖環境試験はい、率先して書き込みしました～～宇宙が舞台の閉鎖環境試験というと、アニメ版「プラネテス」でもありましたっけ。「死の危険」というと「プラネテス」もすごかったですよ。こちらはグリーンカードでもなく教官が紛れ込んだわけでもなく、受験者たちの各部屋への酸素供給を絶つという壮絶なものでした。おかげでこちらも受験者同士で殺し合いの寸前までいってしまいます。けどテストの意味を考えれば、切羽詰って仲間を殺そうとする者が合格するわけないのですから、この点はやはり「かなり未来のお話」なのですね。 20873 名前:管理人・うる妻投稿日:2016年05月28日 (土) 19時36分＞宇宙兄弟の閉鎖試験にもこんな男がいたなと思い出させたマヤ王バセスカ（愛称「王様」）。うっはーー！！(≧∇≦) しかし彼も試験の後は溝口くん同様に反省して、国に帰った後は良き指導者の道を歩み始めます。が、そこにトラブル発生！！！「11人いる！」続編の「東の地平・西の永遠」では、その後のメンバーが見られます。アニメ版では殉職させられた石頭も元気に登場！ただ、「東の地平・西の永遠」は「サイエンスフィクション」より「スペースファンタジー」の色が濃いＳＦ作品で、私にはちょっと物足りなかったです。でもいい作品だと思うので、機会がありましたらぜひ。 20874 名前:管理人・うる妻投稿日:2016年05月28日 (土) 19時39分＞いちばん印象深かったエピソードは主人公タダと男女両性体のフロルの恋愛（？）でした。やはり少女マンガですからね。「東の地平・西の永遠」はラブラブなフロルとタダを堪能されたい人にはお薦めです。ピンオフ作品で４コママンガの「スペースストリート」でもラブラブっぷりが楽しめますけど。 20875 名前:管理人・うる妻投稿日:2016年05月28日 (土) 20時20分見た目は美少女。でも実態は中性(つか、両性)。「シドニア」に登場する両性人イザナのモデルは、やっぱりフロルなんでしょうね。するとフロルも放っておいても時期が来れば自然にムチムチなグラマラス美女に？？(^_^;) 今でこそ本格的ＳＦマンガとして有名な「１１人いる！」ですが、発表直後は一部で酷い扱いを受けていました。ＳＦ専門誌にこの作品が取り上げられた時、多くのＳＦ作家が反発していたのです。こんなものＳＦじゃあない。ＳＦに見せかけたまがい物だ。女性にＳＦは無理だ。などなど。女性がＳＦ世界に進出しつつあることが、当時のＳＦ作家の方々(全員男性)にとって脅威と見なされたんですね。時代の先を行くはずのＳＦ作家の方々が意外に頭が古い(失礼！)ことに驚いたものでした。でも昭和51年の小学館版のあとがきは小松左京先生。その後は竹宮恵子先生の「地球へ．．．」の大ヒットなどもあり、「女性にＳＦは無理」なんていう人は皆無になりました。 20876 名前:管理人・うる妻投稿日:2016年05月28日 (土) 20時35分アニメ版の方は忘れてしまいましたが、原作マンガでは宇宙大学の入学試験の受験資格に年齢や出身地、性別にも制限はなかったです。ただ、最終テストに女性(実際は半分だけ)が残ることが初めてだっただけかと．．．実際、続編では宇宙大学に通う女子学生もたくさん登場してました(モブあつかいだったけど)。たぶん学科ごとに試験内容が違っていて、タダやフロルたちが受けた学科では、それまで女性はいなかったのでしょう。作中でも「国連議会の半数座席は女性が占めている時代」(王様のセリフ)がありますから、大学の女性排除はおかしいです。．．．なんか上記のＳＦ作家たちへの皮肉になってますね。そういう意図はないでしょうけど。 20877 名前:管理人・うる妻投稿日:2016年05月28日 (土) 20時44分＞宇宙兄弟の溝口と１１人いる！の王様を交換して試験をやらせてみたい気もします。わはは～～～＞たぶん似たような経緯をたどることでしょう。ピリリと辛いスパイス男・溝口くん。閉鎖環境試験にかかせない香辛料ですね。(≧∇≦) 20885 名前:礼院坊投稿日:2016年05月30日 (月) 19時41分うる妻さん、たくさんのレスをありがとうございます。読んでみて本当に驚きましたよ、これまで宇宙兄弟等でお聞きしていた通りですね。閉鎖環境試験マンガのバイブル的存在というのが頷けました。プラテネスは存じてないのですが・・・＞こちらはグリーンカードでもなく教官が紛れ込んだわけでもなく、受験者たちの各部屋への酸素供給を絶つという壮絶なものでした。うはー、凄まじい！r(゜っ゜;) スクランブルボタンのようなギブアップのシステムはちゃんと備えていたんですよね？＞テストの意味を考えれば、切羽詰って仲間を殺そうとする者が合格するわけないムッタがいたら「ジャンケンで生き残る人を決めよう」なんて言ったかも。そもそもテストの意味を考えたら受験生を殺すはずがないと思うんだけど。 20886 名前:礼院坊投稿日:2016年05月30日 (月) 19時44分＞彼（王様）も試験の後は溝口くん同様に反省して、国に帰った後は良き指導者の道を歩み始めます。＞が、そこにトラブル発生！！！「良き指導者」は試験で得た経験のたまものだったのでしょうね。あれがなかったら相当イヤな指導者になっていたことでしょう。どんなトラブルが起きたのか・・・彼がどう対処したのか興味あります。＞「東の地平・西の永遠」はラブラブなフロルとタダを堪能されたい人にはお薦めです。その後のあの二人はラブラブですか。フロルの下品な男言葉は改まったのかな？私はカカア天下な二人を想像してしまいました。＞フロルも放っておいても時期が来れば自然にムチムチなグラマラス美女に？？(^_^;) フロルの星も未文明の時代があったはずですね。その頃は男女の性分化は神の手に委ねられていたんじゃないでしょうか。フロルは男であるタダに惚れたので、ホルモン投与なんかしなくてもきっとそのようになったと思います。じゃあなにも宇宙大学を受験しなくたって、女に惚れれば男になれたのでは？ (＾～＾;) フロルの星ではかなり封建的な仕来たりによって男女の性分化はコントロールされていたようですが、それが今の日本みたいに自由な社会だったらどんなものだろうかと想像してみました。私も４歳くらいまでの幼児の頃は、同年代の子とは男女の意識はそれほどなしに遊んでいたと思います。それが思春期まで続くんですね。で、ある時期から、特に仲の良い友達との間に特別な感情が芽生え、互いの体に逆の変化が起こり・・・古い友人たちの顔を思い出し、「もしかしたらアイツと・・・」なんて思うとなんだか妙な気分になります。女になっていた可能性もあるのか。(・_・ ) アニメなんかどうなるんだろうなあ、アトムやソランのような男の子アニメとアッコちゃんやサリーちゃんのような女の子アニメの区別もないだろうな。その点ロビンはダイジョーブですね！(＾ー＾) あ、でもロビンに登場する数多くのゲスト美少女はどうしたらいい？状況によって女成分を多くしたり男成分を多くしたりするか。それによってロビンも男女の狭間を揺れ動かなきゃならないかも。リリとウルフがロビンのことでケンカをするもしれないし・・・「ロビンは強くて優しいステキな男性になるんですからね！」「いや、ロビンは君とは違って上品で美しい素晴らしい女性になるんだ！」「なんですって！」（バシッ！！）なんてね。 20887 名前:礼院坊投稿日:2016年05月30日 (月) 20時01分＞ＳＦ専門誌にこの作品が取り上げられた時、多くのＳＦ作家が反発していた＞こんなものＳＦじゃあない。ＳＦに見せかけたまがい物だ。＞女性にＳＦは無理だ。うわー、そうだったのですか、意外ですね。夢の未来を思い描いていたＳＦ作家さんたちの言葉とは思えません。まあその頃の私も「女の子は誰もＳＦなんか興味ない」と思っていましたが。私が初めて女性作家のＳＦに接したのは「地球へ・・・」だったかな。あのときは「すごい！」と素直に感動いたしました。＞昭和51年の小学館版のあとがきは小松左京先生。小松左京先生のあとがきも読みました。内容は忘れてしまいましたが (＾_＾;) 、さすが日本ＳＦ界の大御所。ＳＦ作品を見る目は澄んでらっしゃったんですね。 20891 名前:礼院坊投稿日:2016年05月30日 (月) 20時43分＞原作マンガでは宇宙大学の入学試験の受験資格に年齢や出身地、性別にも制限はなかったです。＞ただ、最終テストに女性(実際は半分だけ)が残ることが初めてだっただけかとそうでしたか、女だということだけで驚いていたのでそのように思ってしまいました。まあでもあの時代ならではですね、女性戦士たちが（ヘタすると男よりも）活躍してる今日では男ばかりのほうが異常に感じるでしょう。＞．．．なんか上記のＳＦ作家たちへの皮肉になってますね。＞そういう意図はないでしょうけど。これはおもしろいですね。意図はなくても歴史上の皮肉になってるという事例はよくあります。「１１人いる！」がＳＦ史上の重要な転機の一つだったという証拠だと思います。 20894 名前:管理人・うる妻投稿日:2016年05月31日 (火) 10時14分＞王様＞どんなトラブルが起きたのか・・・彼がどう対処したのか興味あります。国に戻った王様のその後、ですが、実は彼の星系は政情不安状態にあり、王様が住む星(東の地)は試験仲間の四世の星(西の地)と対立していました。タダとフロルが王様の星に招かれた時にクーデターが起こり、王様ともども宇宙大学に逃げ込みます。追手(西の地の民)は引き渡しを要求しますが、それを教官の石頭がはねつけます。大学惑星全体が強固なバリヤに覆われて手だしできません。しかし追手側には切り札がありました。宇宙大学の現学生である四世の家族を人質にとり、彼に王様暗殺を命令します．．． ************************** 最後は東西の地の民は和解し、めでたくハッピーエンドとなります。王様がイヤな指導者のまま故郷に戻ってしまってもクーデターは避けられなかったはずです。するとタダやフロルの助けを受けることもなかったはずなので、王様は西の地の刺客に殺されて終わりだったかもしれません。あのメンバーで試験受けておいて正解でしたよ、王様は。読んだのはずいぶん前なので、だいぶ忘れてしまいましたけど、たしか試験仲間全員が登場していたと思います。セリフがあったかどうかわかりませんが。タダとフロルのキスシーンもあったような、たしか．．． 20895 名前:管理人・うる妻投稿日:2016年05月31日 (火) 10時31分＞フロルの下品な男言葉は改まったのかな？こちらはまったく改まりませんでした！本人が改める気がまったくないし、婚約者のタダも気にしていませんから。結婚してもあのまんまかも？タダが気にしていたのは、フロルが危険な目に遭わないように、それだけでした。彼女はあの性格ですから、放っておくと命がいくつあっても足りないですから。この点は「ベルばら」のアンドレと同じですね。彼もオスカルの男言葉や立ち居振る舞いについて注文つけたことはありませんでした。あの時代(いや、今も)、そのままを受け入れて欲しい、都合のいい「女らしさ」で縛らないで欲しいと思う女性の気持ちを二人が代弁しているんだと思います。 20896 名前:管理人・うる妻投稿日:2016年05月31日 (火) 10時57分＞じゃあなにも宇宙大学を受験しなくたって、女に惚れれば男になれたのでは？ (＾～＾;) フロルの星では子供がある程度育つとホルモンを与えられて、長子は男、それ以外は女になるしきたりでした。ということは、フロルの場合、ずっと大学にいて故郷に帰らないでいるとホルモンもらうタイミングを逃して、自然にどっちかの性になってしまう可能性があるんですね。タダがそばにいれば大丈夫でしょうけど、大学の中には女の子もたくさんいますからね。「東の地平・西の永遠」では四世の妹や、王様を慕う巫女みたいな美女とかも登場してましたから、あるいは．．．？？ 20897 名前:管理人・うる妻投稿日:2016年05月31日 (火) 11時33分フロルの星の社会を日本にあてはめたら．．．．一夫多妻は意外と便利かもしれませんよ。犯罪発生率もぐんと減るだろうし(男の犯罪者は女の１０倍)。女性が働いて社会を支える世界だから女性文化が発達しそうです。逆に男性は存在価値が危うくなって大変かもしれません。(ミツバチのオス状態) ＞アトムやソランのような男の子アニメとアッコちゃんやサリーちゃんのような女の子アニメの区別もないだろうな。これらの作品なら男女の区別なくてもお話は成り立ちそうですね。「リボンの騎士」は無理ですが。 20903 名前:礼院坊投稿日:2016年06月01日 (水) 20時27分「１１人いる！」のアフターストーリー解説をありがとうございます！王様を待ち受けていたトラブルはクーデターでしたか。あの宇宙大学は一つの星くらいの自治権を持っていそうですから、クーデター派も簡単には手出しできませんね。なんたってＯＢには各星系の有力者も多いでしょうし。＞追手(西の地の民)は引き渡しを要求しますが、それを教官の石頭がはねつけます。やるなあ石頭。王様は入学しなかったわけですが、「合格した以上はうちの学生だ、断じて保護する」くらいのことは言ったんでしょうかね。＞しかし追手側には切り札がありました。＞宇宙大学の現学生である四世の家族を人質にとり、彼に王様暗殺を命令します．．．クーデター派の背後には対立してるという四世の星の連中もいるのかな。試験中は王様の子分みたいだった四世はどうするか。彼にも貴族としての誇りがあったものと思います。そういえば王様はその後、四世の妹と結婚したということでしたっけ。その事件がきっかけになって結ばれたのかな。＞あのメンバーで試験受けておいて正解でしたよ、王様は。高慢ちきな性格のままだったら誰も助けてなんかくれませんね。つか、タダとフロルも彼の星へなんか遊びに行かなかったでしょう。そもそも不合格になってたでしょうから、宇宙大学に逃げ込もうとしても入れてくれませんね。あれだけ魅力的なキャラを１１人も揃えたのですから「彼らのその後が見たい！」というのは人情ですね。「新」「続」「２」などがつく作品はあまり好きではないのですが、これはタイトルからして別の作品として存分に楽しめそうです。 20904 名前:礼院坊投稿日:2016年06月01日 (水) 20時27分フロルの悪たれ言葉はそのままでしたか。(￣～￣ ) まあ今の時代ならその手の美少女ヒロインはさほど珍しくはないですが、あの頃だとかなりのものだったかもしれませんね。＞結婚してもあのまんまかも？生まれてくる子供が男の子だけであることを願いたいです。＞この点は「ベルばら」のアンドレと同じですね。＞彼もオスカルの男言葉や立ち居振る舞いについて注文つけたことはありませんでしたオスカルとアンドレは私も連想しました。ただ、オスカルはたしかに男言葉を話してはいましたが上品な言葉でしたね。立ち居振る舞いも。やはり貴族です。タダにアンドレをやらせたら務まったかもしれないが、フロルにオスカルをやらせるのは無理だろうな。（ベルばらファンが「やめてくれ～！」となる）＞そのままを受け入れて欲しい、都合のいい「女らしさ」で縛らないで欲しいと思う＞女性の気持ちを二人が代弁しているんだと思います。なるほど～。最近は死語になってきましたが、「はしたない」という言葉で女性は男性よりもその立ち居振る舞いを制限されてきましたからね。そういえば男のほうも・・・最近は都合のいい「男らしさ」に縛られない男性が増えてる気もします。フロルに女の子が生まれたらどうなるかな？母親を見習ってガラ悪く育ったら、フロルは「それでこそオレの娘だ」と誉めるか、それとも・・・「おまえ、ちったあ女らしくしろよ」なんて矛盾した言葉遣いで??るか。 20905 名前:礼院坊投稿日:2016年06月01日 (水) 20時30分＞タダがそばにいれば大丈夫でしょうけど、大学の中には女の子もたくさんいますからね。＞「東の地平・西の永遠」では四世の妹や、王様を慕う巫女みたいな美女とかも登場してましたから、あるいは．．．？？フロルはもともと男になりたかったんですものね。当然のことながら、女性と愛し合い結婚することを夢見ていたはずです。タダが油断してしばらく疎遠にするようなことがあったら、久しぶりに会ったとき髭を生やしたフロルが「わりーなタダ、おれ男になっちまった」 (＾τ＾;)＞なんてこともあり得るかもね。（タダは「がっびーん！！」だな）

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